わたしのなかのあなたを
みじかい言葉にする。
ありがとうとだいすきでできてます


うらばなし


※お題とセットタイトルのみ使用可です※



あおたさん / まさや / まりさん / まみこ / さい
古池さん / まこさん / ノルツさん / さちくん / めいちゃん
あさやん / ひよこ兄 / えりさん / 翔さん / えり
なっちゃん / めがね先輩 / ゆかさん / 佐和子さん / ちーちゃん
ハマくん / りかちゃん / だーや /かみちゃん 



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*かみちゃん - "brave"

青と橙の継ぎ目
眠りの綻びから楽隊がゆく
口笛結えば
夏を負う海
こんな小さな100万色


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*だーや - "coral spawning"

水面には蕾の群れ
胸も陽の内
文字は絡まって蝶結びになりました
これは深海のまばたき
紐解いたら手放して


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*りかちゃん - "blink"

窓辺には眠れない神さま
bedroom in her cube
ベルベットとジェリービーン
"without you"を夜と呼ぶ
ポラリスを冠る額


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*ハマくん - "magic shoes"

bare feet on the circle
渡りの羽根は飛行機のため
輪を結う絵筆
この胡桃は帰路になる
からっぽの木星に染む


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*ちーちゃん - "coral reef"

紺碧にひらかれてゆく
青を飲んで波は青
「領っている癖」
輪郭は透明の成れの果て
aurora on her skin


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*佐和子さん - "crystallize"

チェンバロ午睡
たてがみには飴細工の勲章を
1mmの呪文で編まれてゆく
裾翻して恐竜の尾
お耳を畳めばウィンドチャイムと同じ音


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*ゆかさん - "stardome"

いちばん星が金色を撒く
千の実と飾りフォーク
ためいきの内側まで白、白
脱ぎかけの莢
半球体に星が降る


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*めがね先輩 - "mild winter"

透ける澱
鼓膜即ちコーラルリーフ
呼び名なら街じゅうに散らばって
矯めるための弧
毛並みには種子の整列


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*なっちゃん - "fresh green"

オールドファッション・ダーリン
まるい窓はカメオの輪郭
猛獣の牙すらフォークとおんなじ
weekend fizzで海岸通りを
抱きとめるはブルネットのたてがみ


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*えり - "blue bird"

"このゆびとまれ"のための人さし指
綻び繕うはクリームとタルトタタン
帽子のつばに御座します、
1000000色で円を散らして
この星くらい鍵ひとつで事足りる


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*翔さん - "ocean bed"

音を伝えば百人目
可視なら傷/不可視でも棘
薇で太陽系(オルゴール付き)
don't know "don't know"
銀の群れにオルカを抱く


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*えりさん - "ribbon"

リボンとスカートの裾は等しくまるい
「君の手はポピンズ先生の鞄みたいだ」
窓辺ならジャム瓶のプリズム
丘の詰草は戴冠のため
一万回のまばたきを、その縁取りを、呼吸の額縁を


★


*ひよこ兄 - "orbit"

ダイヤモンドの被膜
まよい靴(ふたごの片割れ)さがしてます
天気窓としての鍵穴
転がる金釦を追っておとなりの宇宙
spicy sweetie


★


*あさやん - "humming"

天使の頭上にヘーゼルナッツのドーナツを
帰路のためのスキップの教本
ちらばる歌を拾い集めたら手のりの星になりました
あらゆる芽にも名付け親
実を摘む爪も百色　春


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*めいちゃん - "invisibility"

エメラルドなら皮膚の下
頭の中をユニコーンが駆けて過ぎてく
羽生えた愛を鳴らす
熱持つオーロラの具現
からだひとつが透明な盾


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*さちくん - "hot milk"

こねこに捧ぐミルクティー
どんな恋でも束ねられるよ
リボンみたいな手のひら
ピアスホールに告ぐ「ロバの耳」
"my little, dear little."


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*ノルツさん - "a wing"

鱗粉を撫でる感触に似てるね
「刺繍し甲斐のある瞼」
テキスタイルとしてアイラブユー
蛹の皮膚/undress me
君のゆく舟なら白い花


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*まこさん - "sweetie"

ビスケットのコラージュを
この傷に似合う花を選んで
黒鍵を渡って彗星に乗っておいで
わたしの骨に絵を描くひと
世界でいちばんおいしい孤独


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*古池さん - "starlit night"

爆ぜて燃したらチョコレート
星とは永劫の火種の名前
箱庭のオルカ
触れてくれたら救ってあげる
シェルターならポルカドッツ


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*さい - "innocent"
 
天壌の雛
ジョウロには5mmの海の集合体
お庭の実りに木製スプーン
あしもとの星に神さまの額
差し伸べた手にも環は架かる


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*まみこ - "hands"

花の群れも根の分かれるを
胸から肺までベイビーブルー
種の孵る温度としての指
わたしが魚なら世界中の眠りを渡ってゆける
双の掌に雨やら花やら


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*まりさん - "candy"

はなうたを自転車のカゴいっぱい
うさぎの尾のためのシュシュ
春待つ蕾のおへやの中で
道しるべとしてビスケット
日時計の秒針とバレエシューズと三拍子


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*まさや - "planet"

宙に浮いた光る石ころを埋めるため
「枠外に収まるように」
わるあがきじゃ食べ尽くせない
魔法なら1･2･3で事足りる
27:00(昨日が気化する)


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*あおたさん - "blooming"

百色実るハーヴェスト
たのしい迷子のすすめ
秘めたるノヴァ
ミルクプディングにミモザを散らす
しあわせのおとなりはしあわせ



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