まぼろしの致死
言葉が肌を滑って落ちる
愛されたくて死なないだけ
蛹化する羨望
化け物さえ愛しいの
死にながら光る石
まぶしいからだいきらい
愛されてるくせに
こんな小さな海の底
泣哭で傾いでゆく
呼吸ごとすくわれたい


ひ と り